新着情報

  • 第31回日本大腸検査学会九州支部会(会長 江﨑幹宏)が、2024年8月24日(土)に開催されます。@メートプラザ佐賀〔https://www.jsceq31.com/〕
  • 第7回アレルギー消化器疾患研究会(当番世話人 江﨑幹宏)が、2024年9月7日(土)にWEB開催されます。〔http://allergygastrointestinaldis.kenkyuukai.jp/special/?id=35406〕 
  • 日本消化器病学会九州支部 第30回教育講演会(会長 下田良)が2025年2月16日(日)にアクロス福岡で開催される予定です(現地参加のみ)。

教授挨拶

 

大学病院を受診される皆様へ

 

 令和2年4月1日付で藤本一眞教授の後任として内科学講座消化器内科教授に就任しました江﨑幹宏です。我々の消化器内科では食道、胃、小腸、大腸といった消化管全般の疾患に加え、胆嚢、膵臓の疾患に至るまで幅広い消化器疾患を診療の対象としています。これらの消化器疾患にはがんや炎症、機能性疾患など様々な疾患が存在しますが、時代とともにその中心となる消化器疾患は変遷しています。例えばHelicobacter pylori (H. pylori)菌感染率の低下とともに胃がんの罹患数は減少傾向にありますが、食生活の欧米化とともに大腸がんの罹患数は増加し、日本の最新のがん統計では第1位の罹患数となっています。H. pylori菌感染率の低下に加えて、超高齢化社会という人口構成の変化は逆流性食道炎の増加や消化管出血の原因疾患の変化ももたらしています。また、食生活の変化は潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患の本邦患者数の急速な増加の主な要因と考えられています。一方、カプセル内視鏡やバルーン内視鏡といった小腸内視鏡の開発に代表されるような内視鏡機器の進歩により、従来は「見えなかった」病気が「見える」ようになり、消化器疾患は多様化しています。私はこれまでの疾患に加えて、新たな疾患、専門性の高い疾患に対しても適切に対応し、最良の医療を提供することは大学病院の果たすべき使命と考えています。さらに、がんをはじめとする消化器疾患では、血液・腫瘍内科をはじめとする他専門領域の内科、消化器外科、放射線科といった他の診療科との密な連携も欠かせません。総合病院である大学病院の強みを活かしながら、私は患者さんの病気の状態に応じた適切な治療を提供できるよう努めていきたいと考えています。

 地域の皆様に安心して頼っていただける基幹病院として、また高度かつ最先端の医療を提供できる医療機関として医局員一同頑張っていきたいと思いますので、どうぞ気兼ねなく受診されてください。

 

消化器内科 教授 江﨑幹宏

 

医療関係者・学生の皆様へ

 

 令和2年4月1日付で藤本一眞教授の後任として内科学講座消化器内科教授に就任しました江﨑幹宏です。就任に際し、私は以下の7つの基本理念に基づき消化器内科の臨床・研究・教育に従事し、医局の発展に努めていきたいと考えています。

  <基本理念>

  • 医師は臨床が基本。1例1例を大事に診療しよう。
  • 医師としての幅を広げるに研究も大切である。
  • 研究のヒントは日々の臨床の中にも存在する。
  • 外に、世界に目を向け、成果を発信していこう。
  • 学外にも広く仲間を作り切磋琢磨しよう。
  • 日々、一歩先まで頑張ってみよう。
  • みんなで一致団結した医局を作ろう。

 佐賀大学医学部医学系研究科は「医学・医療の専門分野ににおいて、社会の要請に応えうる研究者及び高度専門職者を育成し、学術研究を遂行することにより、医学・医療の発展と地域包括医療(地域社会及び各種の医療関係者が連携し、一眼となって実践する医療)の向上に寄与することを目指す。」といった基本理念を掲げています。すなわち、佐賀大学医学部附属病院に勤務する医師は、高度医療機関である大学病院の側面から専門性の高い疾患や高度先進医療を提供できる病院としての責務を果たす使命があると考えています。そのような大学病院に対するニーズに適切に応えることができるよう、我々は医療知識や技能を常に磨いておく必要があると考えています。また、「医は仁術なり。仁愛は心を本とし、人を救ふを以志とすべし。我が身の利養を専に志すべからず」といった医師の本分を忘れず診療に従事し、地域の先生方に信頼していただけるような医局づくりを目指していきたいと考えています。

 一方、大学病院は研究や教育においても果たすべき重要な使命が課せられています。このような使命を果たす手法として、私は母教室の教えに則り、「1例1例を大事にし、診療経験から生じた疑問を研究で解決する」ことを常に意識しながら診療と研究に携わってきました。臨床から生じる疑問は国内外から報告される論文から知識を習得することでもある程度解決することは可能ですが、自らが研究に携わり成果を導き出すために努力を積み重ねることがきわめて大事だと思っています。研究方法として臨床研究の重要性は疑う余地はありません。しかし、昨今の臨床研究では多数例を用いた解析でなければ評価の対象として認められない傾向があります。これを克服するには、佐賀県内、九州全体、あるいは全国レベルでの多施設研究に積極的に参加するとともに研究を主導していくことが臨床研究を実施していく上で重要と考えています。一方、臨床データだけではなく基礎部門とも連携することは、研究の質を深め新たな知見を見出す上で有用な手法ですし、また基礎研究に携わることは新たな視野・可能性を広げる上で大切だと思っています。

 継続的な研究を実施可能とするために、私は大学病院と関連施設を中心としたデータベースを整備し、九州全体、全国レベルでの多施設研究への参加・主導が可能となるような体制をまず整えていきたいと考えています。同時に、基礎部門との連携体制を確立し、発展性の高い臨床・基礎研究ができる体制を整えていきたいと考えています。その点において、佐賀大学は臨床部門・基礎部門、あるいは各診療科の垣根が低く協力体制が得られやすい施設だと感じています。研修医・医学部生の教育においても本大学は能動的学習を積極的に推進していますので、自らが積極的に学ぶ姿勢を持っていただくことが大事ですが、消化器疾患研修・学習に際しては、疾患の病態から理解が得られるような教育体制も作っていきたいと思っています。

 ただ、このような体制を構築し継続していくために必要なのは、やはり「若い力」です。現在、消化器内科に所属する医師は向上心に溢れていますし、若手を育てようとする気概に満ちています。このホームページをご覧になった研修医あるいは学生のみなさんが消化器内科に興味を持ち、自らがその力になろうと門戸を叩いてくれることを期待しています。

消化器内科 教授 江﨑幹宏


外来診療担当表(R6.4.1.~)

  • 外 来 診 療*は 予 約 制 で す 。お 電 話 で お 問 い 合 わ せ く だ さ い 。 
  • 肝 胆 膵 疾 患 は 、 肝 臓 内 科 に ご 紹 介 く だ さ い 。  
  • 化 学 療 法 に 関 し て は 、 腫 瘍 内 科 に ご 紹 介 く だ さ い。 

メディカルサポートセンター(予約窓口)

 0952-34-3482 (直通)

 0952-34-3448 (直通)

 0952-31-6511 (代表)

 

予約受付時間:平日 9:00~17:00

*紹介状に医師の指名がある場合は、可能な限り指名された医師が対応します。

IBD (inflammatory bowel disease): 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病など)


治験 (臨床試験)

 製薬会社が新薬の製造を厚生労働省に承認申請するために、必要なデータを収集する事を目的として、病院に依頼して行われる臨床試験のことを治験といいます。当院では、治験に参加していただける方を募集しています。興味をお持ちの方は、臨床研究センターまでご連絡ください。

 

佐賀大学医学部附属病院 臨床研究センター TEL:(0952) 34-3400(月曜日~金曜日 8:30~17:00)

*募集人数に達した場合や参加条件に当てはまらなかった場合などには、参加いただけない場合がありますので、あらかじめご了承ください。